財団法人言語文化研究所により完全復刻された幻の日本語教科書セット、第１集です。日本語メソッドの大きな流れの一をなす「長沼式」教科書ですが、現物が希少で内容確認が困難なため、日本語教育研究では第一級の史料です。 なお別に出品しております「完全復刻版セット２」と合わせて本シリーズは完結となります。【内容】１．「標準日本語讀本 全７巻」（長沼直兄著、1931-1934） 在日米軍兵士向けに著された直接法・読本型日本語教科書です。「あいうえお」から日本人の生活、歴史、名所、そして金銭借入書や家屋賃貸契約書まで、日本でのあらゆる生活場面に必要な語彙・文型が一通り学べる驚くべき内容で、外国人向け日本語教科書の基礎を作り上げた金字塔の一です。この形式の教科書は2000年代初頭まで内容を更新しながら脈々と受け継がれ、戦後の留学生教育の教科書として活用されていました。Ａ５判、総和綴じの超上製本です。２．First Lessons in Nippongo （長沼直兄著、1945）戦後に出版された日本語の教科書で、全てローマ字で書かれています。序には長沼直兄氏自身が長年の教育経験からあらゆる言語背景をもつ学生が使えるように構成した、と書かれています。Ｂ５判、ハードカバーの上製本です。３．全解説書本セットは1997年に頒布された限定品で、私の知る限り再版されておらず入手困難品です。頒布開始と同時に購入、その後自宅冷暗所にて保管していました。購入後すぐに内容を点検した以外はほとんど開けてもいません。さすがに上製函（最外装）には酸化シミが目立ち、内容物にも軽微な経年感はありますが、ほぼ新品同様です。※画像７枚目にボコボコした縞模様が写っていますが、これは照明とデジカメの相性によるノイズです。実際の紙面には、こういったヨレを始め、折れ・書き込み等の不具合は一切ありません。発送に際しましては、全巻上製箱に入った状態で簡易防水包装を施し、緩衝材に包んで更に発送用の箱に収めます。（再外装の箱はリサイクル品を使用しております。）