堂本印象「かがやく花」「紫陽花」リトグラフ2枚組 オファー

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京都画壇の巨匠、堂本印象画伯(1891~1975)のリトグラフ2点です。「紫陽花」の裏面にシリアルナンバー229/300が貼付されております。「紫陽花」の額にやや目立つ傷があります。(写真8、9)額サイズ;約73.5x63.5cm[堂本印象画伯略歴]1891年(明治24年)京都の酒造業の家に生まれ、大正・昭和の時代の日本画壇に大きな影響を与えた巨星です。その作風は、大正浪漫漂う伝統的日本画・花鳥画に始まり、仏画、中国風、洋画、宗教画(キリスト教)、抽象画と自由に変遷、まさに「日本のピカソ」「芸術の旅人」といえます。1925年(大正14年)帝展に大作「華厳」を出品、、帝国美術院賞を受賞して以降、寺社からの天井画・壁画・襖絵等の依頼が増え、京都・大徳寺の襖絵、京都・仁和寺黒書院襖絵、京都・東福寺本堂天井画「蒼龍」、京都・東寺小子房襖絵、奈良・信貴山朝護孫子寺成福院襖絵、高野山根本大塔の壁画及び柱絵、京都・醍醐寺三宝院襖絵、大阪・四天王寺宝塔壁画及び柱絵など大寺院の寺宝を次々制作しました。最高裁判所・大阪カテドラル聖マリア大聖堂の壁画を加えると、20箇所、600面に及ぶ大作を仕上げたことになります。年2~3回、日展などの展覧会へ出品し、審査員もつとめながらですから、超人的画業です。1966年(昭和41年)、京都衣笠に外壁・内装はもちろん、ドアの把手、椅子などの調度品まで印象自身がデザインした「堂本美術館」(現・京都府立堂本印象美術館)を開館、その斬新な外観は金閣寺~龍安寺間の「映えスポット」となっています。(写真10)晩年になっても、その創作意欲は失われず、1970年(昭和45年)大阪万博では、博覧会ホール緞帳「手をつなぐ」を制作。1973年(昭和48年)には、ローマ法王パウロ6世の委嘱でバチカン近代美術館に飾る「母子」を制作。1974年(昭和49年)、最高裁判所大会議室壁画(横11m超という大作)を完成。1975年(昭和50年)「善導大師」を東丘社展に出品、同年9月心不全のため死去。「かがやく花」「紫陽花」の原画は1964年(昭和39年)の作品です。3年前に「風神雷神」「交響」で抽象絵画を「極めた」画伯がさらなる次元へ挑戦している時期に、こうした癒し系の絵画が必要だったと推察できます。*直接引取歓迎します。(直接引取の場合、5、000円引き)

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